人は過去を振り返るとき、ついついひとり言のようにネガティブな言葉を発してしまいます
「どうして、あんなことを言ってしまったのだろう」
「あの出来事さえなければ」
このようなネガティブな言葉をかけ続けていては、気持ちも前向きになれません
しかし、ひとり言のような内的対話の8割がネガティブな言葉であるとも言われております
そこで意識的に「ありがとう」と感謝の言葉をかけていると、無意識の自分が反応し、目標に向かって動いてくれるようになります。
今回はありがとうの効果について説明します。
もくじ
ありがとうの効果
イリノイ大学の研究によると
感謝を頻繁にしている人は9.4年長生きする
という結果が出ています。
また、感謝が習慣になっている人はそうでない人に比べて25%幸福度が高いと言われています。
感謝の気持ちを伝える事で分泌されるものには以下のものがあります。
・セロトニン
セロトニンは、幸せホルモンとも呼ばれ、安らぎや緊張の緩和に働きます。反対にセロトニンの分泌が低下するとストレス障害やうつ病になるリスクを高めます。
・ドーパミン
ドーパミンは幸福物質とも言われ、意欲や集中力を高める役割があります。記憶力を高める事につながります。
・オキシトシン
オキシトシンは別名恋愛ホルモン、絆ホルモンとも呼ばれ、分泌されると相手を思いやる事が出来ます。
・エンドロフィン
エンドロフィンは脳内のモルヒネと呼ばれるほどの脳内快楽物質です。効果は集中力を高め、免疫効果もあるのだとか。しかも、エンドロフィンは感謝をされた側にも分泌されるそうです。
「ありがとう」という言葉で、ポジティブになれる神経物質が大量に出てくることがわかっています。
イギリスのウォーリック大学の研究によると
幸福な気持ちで作業をした場合は12%の生産性の向上が見られます
ありがとうという言葉でポジティブになり、幸福な気もちになって仕事の効率アップが見込めると科学的に証明されました
Warwic大学の経済学部 Andrew Oswald教授の論文 「幸福と生産性(Happiness and Productivity)」 https://warwick.ac.uk/newsandevents/pressreleases/new_study_shows/
自分自身にも感謝を伝える
植物に水を上げるときに、「ありがとう」と声をかけると元気に育つとも言われています。それと同じように、自分自身に「ありがとう」と感謝することで自分を勇気づけることができます。
結果としてポジティブになり、日々目標に向かって行動できるようになります
すべてのものに感謝することが大切と言われますが、一番はじめに自分自身をきちんと感謝してあげてください
自分の人生の要になっているのは自分自身なのです。
ありがとうの効果を感じよう
人に何かをしてもらったとき、多くの人は
「すみません、ありがとうございます」
と先にあやまってしまいます。心のなかで迷惑をかけてすまない、などと考えるからです。これがネガティブな内的対話です
意識的に
「ありがとうございます、助かります」
に言いかえましょう。
協力をしてくれた相手も、あやまられるよりも感謝される方がうれしいはずです
感謝され、感謝することでおたがいにポジティブになり、信頼関係も増すことでしょう。
寝る前に自分自身に「ありがとう」と感謝する言葉をかけてみましょう
「今日も1日ありがとう」
「大変なこともあったけど、ありがとう」
と具体的なものではなくても大丈夫です
さらに、自分自身がうまく出来ていたときのイメージを思い浮かべ、心地よい気分で眠りについてください。
新たな気もちで次の日の朝をむかえます
自分自身の心地よいエネルギーを毎晩チャージする習慣が効果的です。
今あるものに「ありがとう」と感謝の気持ちをノートに書きとめていきます
「お昼に食べたオムライスがおいしかった、ありがとう」
「今日も元気だ、ありがとう」
など、今あるものに感謝することで幸せを感じるようになり、当たり前に思っていることが、実は感謝すべきものだったと気づきます。
自分自身に「ありがとう」と感謝することを習慣にすると
人生がどんどん豊かになっていきます
ぜひ実践してみてくださいね